さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:ウスターソースについて


地域性
調味料は、地域や個人により好みが分かれており、なかなか統一的ではない。ウスターソース類についても同様で、メーカーやタイプ(濃度や風味など)も、地域ごとに受け入れられ方が異なるため、各地域でメジャーに思われている商品のタイプやブランドも異なっている。
関東地方以北では中濃ソースが専ら好まれ、近畿地方、西日本などではウスターソースととんかつソースないしお好み焼きソースを分けて使うことが好まれる[4]。これは西日本では中濃ソースの存在そのものが近年までほとんど一般に知られていなかったという事情に由来するもので、近畿地方に本部があるメーカーが中濃ソースを販売するようになった現在においても、この傾向はあまり変化していない。
さらには、地方でのみ、あるいは個別のメーカーのみが作っている風味や用途の異なるウスターソース類もある。
中京圏では、こいくちソースと呼ばれる独特の濃厚ソースが好まれている。名古屋では、古くより八丁味噌や溜り醤油のように、濃い目の味が好まれる傾向がある。そのためソースでも、ウスターソースをより濃くした「こいくちソース」が開発販売されるようになった。現在では愛知県名古屋市に本社を置く食品会社のカゴメやコーミからそれぞれ販売されている。中京圏のスーパーなどではよく見かけ、ソース売り場の大半を占めている。液には粘りがなく、さらさらとしている。
戦後長らく米軍の施政下におかれた沖縄県においては、国産ソースはあまり普及せず、酸味が強くアメリカ人好みのA1ソースが今も多く使用されている。

Wikipediaウスターソース」より