さめないすーぷ

香辛料について


●香辛料貿易
アラブの貿易と中世ヨーロッパ
ローマは5世紀に香辛料貿易の一端を担ったが、アラビアの国と違い、その役割を中世まで持続させることはできなかった[1]。イスラム教の成長が、エジプトとスエズを結んでいた陸上交易路を塞いだことにより、アラブの貿易商人たちは、レバント地方経由でヨーロッパとの貿易を続けた。
東南アジアとインドの交易は、7-8世紀の間にかけて、アラビアとペルシアの商人にも重大な影響があったことがわかっている[13]。アラブの貿易商はインド洋航路を支配し、秘匿されていた「香辛料諸島(Spice Islands)」(モルッカ諸島[注釈 1]やバンダ諸島)のような極東の資源地を開発した。モルッカ諸島に関していくつか言及された史料がある。中国では『梁書』「海南伝」にモルッカ諸島を指すと見られる「馬五国」という名称が記録されており、中国人海商が海外飛躍した元代に書かれた『島夷誌略』には、モルッカ諸島へ至る航海についても触れられている。ジャワの年代記(1365)は、モルッカとマロコ(Maloko)[16]について言及しており、14-15世紀における最初の明確なアラブ人とモルッカ諸島の関係を含んでいる[16]。また、スライマ・アル=マール(Sulaima al-Mahr)は「(ビャクダンが見つかった)ティモール島の西にバンダ諸島があり、ここではナツメグとメースが手に入る。このクローブの島はマルク島(Maluku)と呼ばれている。」と言及している[16]。

Wikipedia「香辛料貿易」より