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香辛料について


カラシナ
カラシナ(芥子菜、辛子菜、Brassica juncea、英: Mustards)はアブラナ科アブラナ属の越年草。「芥」でカラシナを意味し、「芥子」はカラシナの種子の意味。
別名ともされるセイヨウカラシナは、カラシナの原種である野生種が、明治期以降に帰化植物となったもの。


概要
クロガラシ(Brassica nigra: ゲノム構成BB, 2n = 16)とアブラナ(B. rapa: ゲノム構成AA, 2n = 20)の両方のゲノムを持つ複二倍体(ゲノム構成AABB, 2n = 4x = 36)で、中央アジア原産と云われる。地中海沿岸から伝播する間に、交雑により生じたと考えられている。
日本への伝来は弥生時代ともいわれ、『本草和名』や『和名抄』に記載がある。
栽培するものは10から12月に種をまく。また、川沿いの土手などにも野生化して生えている。高さは1-1.5 m。春に開花し、アブラナに似た黄色い花を咲かせる。


利用
野菜(からし菜)として栽培され、葉茎は油炒めやおひたし、漬物などに利用される。タカナ(高菜)やザーサイ(搾菜)は、カラシナの変種。沖縄県ではシマナー(島菜)と呼ばれ、塩漬けや炒め物などに多用される。
種子はからし(和からし)の原料となりオリエンタルマスタードとも呼ばれる。マスタード(洋からし)の原料として利用されるシロガラシは、同じアブラナ科の別種である。アブラナやカブなど、アブラナ科の植物は、辛味成分であるアリルイソチオシアネートの配糖体であるグルコシノレート(glucosinolate: 代表的なものとしてシニグリンなど)をもち、種子は種によって差はあるが、いずれも油や辛味を持つ。
カラシナの種子は、芥子(がいし)という生薬である。種子の粉末を微温湯で練ったもの(「芥子泥」という。)練りがらしを神経痛、リューマチ、捻挫などの患部に湿布して用いるが、皮膚に刺激を与えるので最大でも30分程度に留める。皮膚の弱い人は時間を短くするか、このようなことはしない方がよい。

Wikipediaカラシナ」より