さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:豆腐について


起源


中国
中国では伝統的には豆腐は生で食べるのではなく発酵豆腐などとして食べていたとされる[1]。また、中国の伝統的な豆腐は日本の豆腐よりも堅いとされるが、これは油による調理法が多かったため水分が少ないほうが都合がよかったためとされる[1]。
豆腐は南宋末期にかけて一般に普及し、明朝や清朝の時代になると豆腐の加工品も盛んに作られるようになった[1]。
今日、中国南部や香港・台湾では、滑らかな豆腐を冷やしてシロップを掛け、アズキやフルーツをトッピングして食べるデザートがあり、豆花と呼ぶ。


日本
豆腐の日本への伝来については空海によるという伝説や鎌倉時代帰化僧によるとする説もあるなど様々な説がありはっきりとしていない[1]。一般には日本には奈良時代に中国から伝えられた[3]とされる。ゆばやこんにゃくなどとともに鎌倉時代に伝来したとみる説もある[1]。
鎌倉時代末期ごろには精進料理とともに民間へと伝わり、江戸時代中頃には全国各地に広まったとされる[1]。天明2年(1782年)に刊行された『豆腐百珍』には、100種類の豆腐料理が記述されており、また様々な文学でも親しまれてきた。日本では、かつて豆腐は行商販売もされており、一般的であった。行商の豆腐屋はラッパや鐘を鳴らしながら売り歩いていた。関東地方では、明治時代初期に乗合馬車や鉄道馬車の御者が危険防止のために鳴らしていたものを、ある豆腐屋が「音が『トーフ』と聞こえる」ことに気づき、ラッパを吹きながら売り歩くことを始めたものである。その由来のようにラッパの音は一回に2段階「トーフー」と聞こえるように吹くことが多いが、地域や販売店によっても異なり、1段階のみの場合もある。関西地方では、豆腐屋はラッパではなく鐘(関東ではアイスクリーム屋が用いていた)を鳴らしていた[4]。

Wikipedia「豆腐」より