さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:ホタテ貝について


食卓等における貝殻の利用
貝殻は日本などの料理店等で野趣を演出する鍋代わりに使用されることも多い。日本の青森では居酒屋で貝焼き味噌(ホタテガイの貝柱やヒモ、刻みネギ、削り節を味噌で煮て玉子で閉じる)と言えば一般的な料理である。貝焼き味噌用に大型の貝殻も販売されており、刺身の盛りつけや、なかには灰皿などにされることもある。また、カキの垂下式養殖にも使われている。
秋田県の内陸の鉱山地域で生まれ育った作家、松田解子(1905−2004)は、ホタテの貝殻で馬肉を煮て食べるのは当時(19世紀末から20世紀はじめにかけて)下賎なものとして扱われていたと、小説『おりん口伝』ほかで書き残している。


廃棄物利用
ホタテガイの加工により発生する産業廃棄物の処理は、生産地域の課題として重くのしかかる。


貝殻
ホタテガイの殻は、カルシウムに富むことから、学校で使うチョークやトラックラインを引く粉に加工されるが、高価なことがネックとなり需要の拡大には至っていない。また、粉砕して、主成分の炭酸カルシウムを精製し、酢酸を加えた酢酸カルシウムは環境に全く影響を与えない融雪剤として注目されてはいるが、コストが数倍になるため主要道路や国道などの一部道路に利用されるに留まっている。
しかし近年、青森県八戸工業大学の研究[2]により、貝殻を粉末にして特殊な熱処理を施すと殺菌、消臭、除菌等の様々な機能があることがわかってきており、幅広い応用が期待されている。現在でもシックハウスの対策として、壁および床材として日本国内で販売されており、水虫薬としてはアメリカでもIRBの承認を受けて "MOIYA" [3]と名称で販売されている。この水虫薬は水虫の本場であるアメリカの新薬の治験でも、市販されている他製品に比べ7割以上の患者が、良いとの高い評価を下しており、日本でも個人販売で購入することができる。

Wikipediaホタテガイ」より