さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:ウスターソースについて


日本のウスターソース類>歴史


時をほぼ同じくして、1894年に大阪では「三ツ矢ソース」が発売され、やはり「洋式醤油」(「洋醤」)と呼ばれた。さらに、1905年には関東地方で「犬印ソース」(現ブルドックソース)が、1908年には中部地方で「カゴメソース」が生まれ、明治後期になると全国的にソース製造業が勃興した。こうして、「ソースといえばウスターソース」という認識が日本において定着していくことになった。これらの初期のソースは、現在の狭義のウスターソース、つまり粘度が低いサラサラしたソースのみであった。
粘度の高いとんかつソース(濃厚ソース)は、1948年に神戸の道満調味料研究所(現:オリバーソース)によって発明された。また、中濃ソースは1964年にキッコーマンから発売されたのが最初である。この頃から、日本の家庭の食卓が洋風化したのに伴い、消費量が拡大し、多くの家庭に常備されるようになった(東日本では中濃ソースが、西日本ではウスターソースが普及した[4])。家庭だけでなく、大衆食堂では、醤油とともに食卓上に常備されていることが多い。


特徴
イギリスの元祖ウスターソースはアンチョビ・タマリンド・エシャロット・クローブ・ニンニクなどを材料にしている。それに対し日本のウスターソース類は、トマトやリンゴなどといった野菜・果実の搾り汁・煮出し汁・ピューレまたはそれらを濃縮したものに、糖類・食酢・食塩・香辛料・でん粉・カラメルなどを加え、貯蔵熟成させて作る。日本で最もポピュラーな調味料のひとつであり、茶褐色や黒色をしていて、塩辛さのほかにほのかな辛さと野菜や果実に由来する甘味・酸味に特徴のある、日本独自の調味料である。

Wikipediaウスターソース」より