さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:牛乳について


販売方法
製品は、1リットルや500ミリリットルパック(主に屋根型の紙パック)がスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売されたり、200ミリリットルパック(主に四角柱型の紙パック)が鉄道駅のミルクスタンドで販売されたり、学校や病院などの給食に出されたり、200ミリリットルや1リットル瓶が新聞と同様に牛乳店から早朝に個別宅配されたりする。
製品の種類によって価格帯が異なるが、2010年(平成22年)現在、1リットルパック1本が、約90 - 280円程度で販売されている。
昔は180ミリリットル(1970年(昭和45年)まで) - 200ミリリットルのガラス瓶(=牛乳瓶)で、給食や銭湯、ミルクスタンドなど、一部の販売個所以外では牛乳店から早朝に個別宅配されていたが、1970年代にはテトラパック三角錐型の紙パック)の商品が主流になり、1980年代以降はブリックパック(四角柱型の紙パック)に変わり、販売ルートもスーパーやコンビニ経由にシフトしている。一部にはガラス瓶も残るが、薄くなって軽量化された新形態の瓶に移行されつつある。
沖縄県では、かつて米軍統治下にあった関係で、ほとんどのパックの容量がヤード・ポンド法に従って946ml(1クオート=1/4ガロン)、473ml(1/2クオート)となっている。これは牛乳に限らず、紅茶飲料などほぼ全ての紙パック飲料で共通である(ただし、沖縄県でもリウボウの牛乳などごく一部に1リットルの製品が存在する)。
なお、メーカーによっては視覚障害者への配慮(バリアフリーユニバーサルデザインの一環)のため、スーパーやコンビニで多く販売される、1リットルや500ミリリットルパックについては、写真のように飲み口の反対側の部分を丸く切り取って、他の飲料(低脂肪乳、フルーツ飲料、コーヒー、お茶など)と区別している。
欧米では、超高温殺菌処理をしてプラスチックボトルに入ったものが一般的で 、常温で1ヶ月以上保存できるものが一般的である(フランスの例)。


利用法
飲用のほか、各種乳製品の原料や、ヴィシソワーズなどのスープやクリームシチューなどの煮物、粥、フレンチトースト、飛鳥鍋などの料理、ケーキ、洋菓子などの製菓原料にもなる。砂糖を加えて煮詰め、ミルクジャムを作る家庭もある。
飲用にする場合、加熱したり冷却して、そのまま飲むほか、砂糖、鶏卵、蜂蜜、ジャム、ジュース、きな粉、はったい粉、ゴマなどを好みで加える場合がある。ミルメークなど牛乳専用の調味料も発売されている。また、コーンフレークなどのシリアル食品にかけて食べることも一般的である。
特殊な例では、入浴剤として利用される場合もある。美容に効果があるとされるが、真偽は不明。
様々な用途に用いるため、各種タンパク質が分離されている。カゼインは食品用途、工業用途、印鑑、繊維などに、ラクアルブミンはワクチン製造などの医療用途に用いられる。最近は、中華人民共和国などで需要が増えて、チーズなどの価格が高騰する一方で、日本では生産過剰によって牛乳が大量に廃棄されるほどとなっているため、他にも医薬製造など、さまざまな用途が模索されている。

Wikipedia「牛乳」より