さめないすーぷ

香辛料について


●ザクロ
その他の利用
ザクロの実は、銅鏡の曇りを防止するために磨く材料として用いられた。江戸時代の銭湯には湯船の手前に「石榴口」という背の低い出入り口があったが、これは「屈み入る」と「鏡鋳る」(鏡を磨くこと)とを掛けたものともいう[14]。
古代ローマでは、ザクロの果皮は皮革をなめすのに用いられた[18]。
木質は硬く、床柱や装飾用の柱に用いられる[2]。


文化
初夏に鮮紅色の花を咲かせ、他の樹木が緑の中で目立つため中国の詩人王安石は、『万緑叢中紅一点』(咏石榴詩)と詩に詠んだ[3]。
花言葉は優美、円熟した優美、優雅な美しさ[33]
日本の一部の地域では、凶事を招くとして忌み嫌われる場合もあるが、種子が多いことから豊穣や子宝に恵まれる吉木とされる国や地域が多い[3][9][19]。トルコでは、新婚のとき新郎がザクロを地面に投げて割り、飛散した種子の数で、その夫婦のあいだに生まれる子どもの数を占った[19]。
古代ローマでは、婚姻と財富を象徴する女神ジュノーの好物とされていた[19]。
色が似ているガーネットを柘榴石と呼び、中世ラテン語の grānātum(種の多い)に由来する[15]。
スペインのグラナダ (Granada) の地名は、ザクロの木が多く植えられていたことに由来する[16]。
ユダヤ教では、虫がつかない唯一の果物として神殿の至聖所に持ち込むことを許された[14]。
釈迦が、子供を食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、人肉を食べないように約束させた。以後、可梨帝母は 鬼子母神として子育ての神になった[14]。柘榴が人肉の味に似ているという俗説は、この伝説より生まれた[19]。

Wikipedia「ザクロ」より