さめないすーぷ

香辛料について


●ザクロ
薬用
古くから以下のような部位が薬用に供されてきた。なお、以下の利用方法・治療方法は特記しない場合、過去の歴史的な治療法であり、科学的に効果が証明されたものであることを示すものではない。


樹皮・根皮
乾燥させた樹皮または根皮は、生薬名として「石榴皮」(ザクロヒ[15][8][4]またはセキリュウヒ[2][9]:Granati Cortex)または「石榴根皮」(セキリュウコンピ[15][21])といい、古くから条虫(特に有鉤条虫[5])の駆虫薬として用いられてきた。ディオスコリデスの『薬物誌』でも樹皮が駆虫薬として用いられている記述が見られる[22]。近代になり、1884年Schröder によって駆虫薬としての有効性が科学的に証明され[23]、過去にはイギリスやアメリカ合衆国の薬局方にも収載されていた。日本薬局方には初版より「石榴根皮」として収載され(後にザクロヒ)、第7改正まで収載されていた[15][8]。石榴皮の主な成分は、0.3 - 1 % 程度の揮発性アルカロイド(ペレチエリン (pelletierine)、イソペレチエリン (isopelletierine)、プソイドペレチエリン (pseudopelletierine) など)と 23 - 28 % 程度のタンニン(プニカラギン(英語版) など)である[3][8][5][21][24]。通常、駆虫には乾燥させた樹皮または根皮 30 - 60g を 300 mL の水に 5 - 6 時間に浸したものあるいは煎じたものを服用する。多量に服用すると中毒を起こす場合がある。

Wikipedia「ザクロ」より