さめないすーぷ

香辛料について


[カホクザンショウ]
食用
トウチや油脂などと配合した合わせ調味料も多種販売されている。
全粒の花椒を大量に買うと、種子が果皮に挟まったものがまれに交じることがあるが、これは不味なので気付いたなら取り除くべきである。
花椒が無い場合、日本のサンショウで代用できないことはないが風味や辛さが大きく異なる。
果皮には産地により差があるが約1〜9%の精油成分を含む。主な精油成分はゲラニオール、リモネン、クミンアルコール、シトロネラールなど。油脂分ではパルミチン酸とパルミトレイン酸を多く含む。主な辛味成分はヒドロキシ-α-サンショオール(Hydroxy-α-sanshool)などのサンショオール誘導体とサンショアミド。


薬用
果皮は「花椒」、「椒紅(しょうこう)」と称して生薬としても用いられる。漢方で「花椒」は健胃、鎮痛、駆虫作用があるとされ、大建中湯、烏梅丸などに使われる。『本草綱目』は性味を「辛、温、有毒」とする。陰虚の患者、妊婦は忌避すべきとされる。授乳を終える時期に花椒を煎じ、砂糖を加えて飲むと、乳の分泌が抑えられ、乳房の張りも収まるとされる。
また、中の黒い種子を「椒目」(しょうもく)と称し、煎じたり、粉砕して「水気腫満」(水腫)、「崩中」(子宮出血)、下り物の治療に用いた。利尿作用、鎮咳作用もある。主な成分はオレイン酸、パルミチン酸などの脂肪酸リノール酸メチル、リノレン酸メチルなどの脂肪酸エステルで、モノテルペノイド、セスキテルペノイドも含む[9]。
日本薬局方では、サンショウおよび同属植物の成熟した果皮で、種子をできるだけ除いたものを生薬・山椒(サンショウ)としている。このため花椒も含まれる。

Wikipedia「カホクザンショウ」より