さめないすーぷ

スープによく使われる食材:鶏肉について


歴史
18世紀鶏肉の値段は、一羽が一週間分の給料に匹敵した。アメリカ合衆国では第二次世界大戦中に牛肉や豚肉が不足したため、鶏肉の消費量が増加した。栄養学や抗生物質の研究の進歩により大量飼育が可能になり、生産コストが下がったのは1950年代で、ケンタッキーフライドチキンもほぼ同時期に全米に展開しはじめた。後に牛肉や豚肉に比べてコレステロールや脂肪分が少なく健康に良いといわれ、鶏肉の人気が上がった。ヨーロッパでは、狂牛病の影響で1996年に初めて鶏肉の消費量が牛肉や仔牛肉を上回った。
昔からアメリカとカナダでは、チキンスープを飲むと風邪が治るという言い伝えがある。近年、チキンスープの栄養には風邪の症状を和らげる作用があるという研究結果が発表された[6]。
チキンオイスターという部分が鶏足のつけ根にあるといわれ、フランス語ではソリレス(愚か者だけが捨てる)という名前で呼ばれている[7]。
日本書紀』によると、日本では天武天皇5年(675年)4月17日のいわゆる肉食禁止令で、4月1日から9月30日までの間、稚魚の保護と五畜(ウシ・ウマ・イヌ・ニホンザル・ニワトリ)の肉食を禁止された。
現在では牛肉、豚肉と異なり、食のタブーに触れることが比較的少ない食肉のため、世界中で広く利用されている。

Wikipedia「鶏肉」より