さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:タマネギについて


日本における生産と流通

日本での生産量は115万4千t、作付面積は2万4千haである。そのうち北海道が生産量約66万t、作付面積12,500haと、全国生産量の約5割強を占める。(以上、統計値は農林水産省 平成21年産春野菜、夏秋野菜の作付面積、収穫量及び出荷量(速報)による) 北海道に次いで佐賀県兵庫県(主に淡路島)、愛知県、長崎県静岡県大阪府(主に府南部の泉州地区)が主な産地である。 北海道は春まき栽培、他府県では秋まき栽培が行われるため、季節ごとに産地の異なるものが小売されている。
また、近年、特に加工用では中国やタイ、アメリカからの輸入品も多く使われている(輸入量約20万8千t/ジェトロ2009年(平成21年)年計)。国産品はそれに対抗するために、価格面の対策として生産・流通コストの低減化、端境期対策としてマルチング・トンネル栽培による極早生の早期化や貯蔵技術の向上、極早生品種・高貯蔵性品種の開発、品質面の対策として高機能性品種の開発等を行っている。


栽培体系
大きく分けて春まき栽培と秋まき栽培がある。致命的な病気や害虫は少なく栽培の容易な野菜である。


春まき栽培
主な産地は北海道
品種は7月以降に収穫できる晩生。本州の秋播きタマネギが品薄になる時期まで保存できる品種。
2月末から3月にビニールハウス内で播種し、育苗する。
4月下旬から5月にかけて畑に定植する。現在は、「みのる式」と呼ばれる成型苗を自動移植機で定植するのが一般的である。
定植後1ヶ月ほどは苗の活着に要する。
6月から7月中旬にかけては葉の生育が盛んな時期で、その後7月下旬から鱗茎の肥大が始まる。鱗茎の肥大期以降はボトリティス菌、軟腐病菌、ネギアザミウマによる被害を受けやすいため、定期的に農薬による防除を行う。
7月から8月にかけ地上部が倒伏する。倒伏が順調に進まない場合には、人為的に地上部を倒伏させることもある。
倒伏がそろった後、収穫の前には株を土から引き抜く作業を行う。これは「根切り」と呼ばれ、着色を促したり貯蔵性を高める効果がある。
収穫直前には枯死した葉を切り落とす。収穫後、コンテナに入れ、乾燥させる。

Wikipedia「タマネギ」より