さめないすーぷ

湯(タン、拼音: tāng 、簡体字:汤、朝鮮語 탕) は中華料理・韓国料理におけるスープ。


特徴としては以下が挙げられる。
材料をだしがらとしない場合が多い - 取り出して別の料理に使うためだしがらにするまで煮出さない。(江西料理や広東料理の壷で蒸すスープではだしがらとなる。)
浮いた油を取らない - 特殊な場合でない限り油を取らない。
くさみ抜き - だしが動物性の場合、ネギや生姜の薄切りを入れる。


材料による分け方


葷湯(フンタン、hūntāng)
動物性の材料で取った湯。
牛、豚、鶏の肉や骨、中華ハム、乾し鮑、乾し貝柱、乾しアゲマキガイ、スルメ、ヒラメの干物などを使用する。


素湯(スータン、sùtāng)
植物性の材料で取った湯。
緑豆、大豆、大根、ニンジン、セロリ、シイタケなどを使用する。


濃度、とろみによる分け方


濃湯(ノンタン、nóngtāng)
豚皮、羊肉、牛の尾を使ったような濃厚なスープ。水溶き片栗粉でとろみをつけたスープをいう場合もあるが、多くは「羹 コン、gēng」と呼ばれる。とろみをつけると、スープが冷めにくくなり、具が沈まず、口当たりもよくなる。


色による分け方


清湯(チンタン、qīngtāng)
澄んだスープのこと。塩、酒で味をつけた食欲を誘う為のスープであり、彩りも大切であるため、灰汁は丁寧にとる。


上湯(シャンタン、shàngtāng)
清湯の中でも高級とされるスープ。金華ハムと丸鶏、牛肉、豚肉を長時間煮込み、塩で味を調えたスープ。


白湯(パイタン、báitāng)
白いスープ。魚介類や豚骨などを強い火力で長時間煮込み、白濁させて仕上げる。日本ではラーメンスープに用いられて知名度が上がった。


中国および韓国には、料理名として「湯」の文字が多く使用されている。それらは単なるスープではなく、煮込んだ様々な具材とともに提供され食されるもの、あるいはスープである湯に、食材を加えて調理し提供されるものなどさまざまである。スープである湯と料理としての湯の概念の区別は、かならずしも明確にされているとは言えない。また、生薬を煮出した薬も「湯」と呼ばれ、中には甘い味を付けるものもあるが、生薬は料理にも入れる場合があるため、それらの境界には曖昧さが残る。
Wikipedia「湯」より