さめないすーぷ

ベシャメルソース(仏:sauce béchamel)とは、牛乳で作った白いソースである。英語ではドミグラスソースをブラウンソースと呼ぶのに対して、ベシャメルソースはホワイトソース(英:white sauce)と呼ぶ。
フランス料理の基本的なソースのひとつであり、チーズを加えてモルネーソースを作るなど、他のソースのベースとなる。作り方は、熱した牛乳を撹拌し、小麦粉とバター(バターと小麦粉は1対1)を加熱して混ぜたルーに徐々に加え、濾して仕上げる。また、小麦粉とバターを練り込んだ合わせバターのブール・マニエを、熱した牛乳に加えて泡立てて作ることもできる。ソースの濃さは、牛乳と小麦粉の分量によって調節される。


ベシャメルソースの発祥にはいくつかの説があり、定かではない。
イタリアでは、カトリーヌ・ド・メディシストスカーナ州出身料理人が発明し、17世紀にイタリアからフランスに伝えたとされている。Sauce Béchamelは、牛乳、子牛のストック(煮出し汁、ブイヨン)と調味料をゆっくりと煮立て、クリームで濃くしたものを濾したものである。
フィリップ・ド・モルネー(Philippe de Mornay)が、モルネーソース、リヨネーズソース、ポルトソース同様に発明した。
17世紀の財務官で、ルイ14世の名誉主任執事であるルイ・ド・ベシャメイユ(Louis de Béchameil(マルキ・ド・ノワンテル(Marquis de Nointel))(1603年 - 1703年)が発明した。
ルイ14世の宮廷シェフであるフランソワ・ピエール・ラ・ヴァレンヌ(François Pierre La Varenne、1615年 - 1678年)が発明し、当時のルイ・ド・ベシャメイユに敬意を表しソースを名付けた。
このソースの名が最初に使われたのは、ラ・ヴァレンヌ著『フランス料理人(Le Cuisinier Français )』(1651年出版)である。フランス料理の基本として『フランス料理人』は75年間で約30版を重ねた。このソースはブルターニュの行政官マルキス・ド・ベシャメイユの機嫌を取るために名付けられたとされる。多くのシェフはルイ・ソルニエ著『フランス料理総覧』によるオーギュスト・エスコフィエのレシピ、「白いルーを牛乳で溶いて、塩、タマネギにクローブを刺し、20分間調理する」を権威と考える。
Wikipediaベシャメルソース」より