さめないすーぷ

シチーまたはシー(ロシア語: Щи [ɕ:i シー、またはシシー])は、代表的なロシア料理で、キャベツをベースとした野菜スープである。ロシアにはなくてはならない味であり「実の父よりもシチーは飽きることがない。」「善人はシチーから逃げない。」などロシアの諺にも使われているほどである。
生のキャベツ、または発酵したキャベツとその他の野菜から作られる。肉を入れることもある。発酵したキャベツから作られたものは酸味が効いており、特に「酸っぱいシー」と呼ばれる。仕上げとしてスメタナサワークリーム)を入れることが多い。黒パンとともに食すのが普通である。
夏場には、スイバとホウレンソウからゼリョーヌィエ・シチー(Зелёные щи、「緑のシチー」)が作られ、冷製で食べることもある。
Wikipedia「シチー」より


イシュケンベ(トルコ語:İşkembe)とは、トルコ、ギリシャブルガリアマケドニア共和国セルビアルーマニア等のバルカン半島とその周辺でみられる臓物のスープである。酢やレモン果汁で味付けされることもある。一般に、二日酔いに効くと信じられている。イシュケンベは、一般に牛乳とヒマワリ油が調理に使われ、ニンニク、酢、唐辛子などで味付けされる。

セルビア語およびブルガリア語ではシュケンベ・チョルバ(Шкембе чорба / Shkembe chorba、Škembe čorba)、マケドニア語ではチュケンベ・チョルバ(Чкембе чорба / Čkembe čorba)と呼ばれる。セルビアでは、新鮮なウシの胃袋をタマネギ、ニンニク、パプリカとともに調理する。揚げたベーコンとニンニクなどで味付けされる。
ギリシャ語ではパツァス(πατσάς / patsás)と呼ばれる。これはトルコ語で「足」等を意味する言葉「paça」に由来する。トルコ語の「işkembe」に由来するスケンペス(σκεμπές / skempés)の呼び名もまた広く用いられている。ギリシャ版では仔牛の足を用いることもあり、赤ブドウ酢やニンニク、アボゴレモノ(avgolemono)で味付けされる。
ルーマニア語ではチョルバ・デ・ブルタ(ciorbă de burtă)と呼ばれ、ブタの脚のスープ、チョルバ・デ・チョカネレ(ciorbă de ciocănele)の変種として、これと同様に調理して供される。

また、異なる種類の胃袋のスープはチェコでよく見られ、ドルシュチコヴァー・ポレーフカ(dršťková polévka)と呼ばれる。これもまた、二日酔いに効くとされている。

トルコ語で「イシュケンベ」(İşkembe)とは「腹」あるいは「胃」を意味し、「チョルバ」(çorba)とは「スープ」を意味する。いずれも、ペルシャ語に起源を持つ言葉である。
Wikipedia「イシュケンベ」より