さめないすーぷ

スープ料理によく使われる食材:トマトについて


トマトの旬の時期
これまでトマトの旬の時期は夏とされてきたが、冷涼で強い日差しを好み高温多湿を嫌うトマトの性質からしてそれは誤りであり、春〜初夏と秋〜初冬である。夏が旬とされた理由は、日本でトマトの栽培が始まった頃は温室などの設備が不十分なために、春に種を播いて夏に収穫する作型が一般的であった為である。現在は設備が普及した事もあり、トマトの成長に適した季節に収穫できるようになっている。つまり、気温がまだ低く昼の時間が長い春と、気温が下がり始めて空気の澄んでいる秋である。
季節によっても味が変わる。一般的な温室栽培を例に挙げると冬は光が少なく成長に時間がかかるため水っぽく皮が硬い、夏は成長が早すぎて味がのる前に赤くなるが皮は柔らかい。春と秋は旨味が強くなる。家庭菜園の場合は保温用のビニールをかけて秋まで栽培すると皮は硬いがメロン並みの糖度と旨味のあるトマトが得られる。


ニックス・ヘデン裁判
1893年、トマトへの課税を問題とし、トマトを果物に定義するか野菜として定義するかを焦点とした裁判が行われた。この裁判を担当したグレイ判事は、トマトを草本性植物の果実であると判断した上で、他の果物のようにデザートではなくメインコースに出されることが多いことを根拠として野菜と定義した。

Wikipedia「トマト」より